ikuse katuyuki著・神風特攻第一号
 から 引用させていただきました。

マカッサル分遣隊

昭和17年(1942年) 11月10日:マカッサルに2機派遣。
 以後、ジャワ島・セレベス島近海の対潜哨戒に従事。

戦闘日誌:
昭和十八年六月一三日・天候 BC(半晴の意味)
一一一五、敵大型機十数機、マッカサルに侵入、港湾、船舶、倉庫に対し攻撃を開始す。
わが方、参加機種、f97×1(九七艦攻一機の意)邀撃。
発進時刻 一一三五.

木野中尉 は この戦闘日誌を書いた後、「広田飛曹長、空中退避だから身軽なほうがいい。
俺と真鍋の二人で飛ぶから、貴様は地上で部下を掌握してくれ」そういい残して、九七艦攻に
走りよった。 真鍋二飛曹は機内で、木野中尉の乗り込むのを待ち受けていた。

二人は、鈍速の九七艦攻のエンジンをフル回転させ、十六機のB24よりも高く高度をとり、
指揮官機を見定めた。

九七艦上攻撃機がコンソリデーテッドB244発重爆撃機に 体当たり攻撃を加えた。


木野宥治中尉(同志社大学・商学部)・操縦員:
広田飛曹長・無線員:
真鍋二飛曹・偵察員:機上で難しい計算を駆使して、飛行中の機の位置や機首の方向・速度などの決定をする。

所属:九三二空:セレベス島マカッサル海軍飛行場
任務:九七艦上攻撃機(三菱飛行機製)で対潜哨戒
  九七艦上攻撃機 九七艦上攻撃機(三菱飛行機製)
全長10.3m、全幅15.52m、全高3.7m 自重2.2t、全備重量3.8t 発動機 中島「栄」11型 出力970馬力(公称) 最高速度378km/h、上昇時間3000mまで7分、航続距離1993km(過荷) 武装7.7mm機銃×1、800kgまたは250kg爆弾1発および800kg魚雷1本
B24 コンソリデーテッドB244発重爆撃機 全長 20.47m 全高  5.49m 全幅 33.53m 翼面積 97.36m2 自重 16,556kg 最大重量 32,296kg 最高速度 467km/h(高度7,620m) 上昇限度 8,535m 航続距離 3,380km 巡航速度 346km/h 発動機 プラット&ホイットニー R-1830「ツインワスプ」空冷複列星形14気筒 1,200馬力×4基 乗員数 10名 総生産機数 19,203機